【天使になった長男のこと(17)】出産後 ⑪9日め…NICUからの電話。

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6月13日   月曜日。生後9日め。

 
 

朝8時すぎ。朝ごはんを食べ終わって面会に行く準備をしていると着信が…。

 
 

NICUからだった。

 
 

『何かあったら連絡します』と言われていたので、嫌な予感しかしない。

 
 

心臓が張り裂けそうなほど緊張しながら出ると、

 
 

『血圧が低くなってきているので、もしかしたら今日明日がんばりきれないかもしれません』

 

ということだった。

 
 
 

両親に車を出してもらい、急いで病院へ行く。

 
 

会社に行っている夫にも連絡を入れた。

 
 

極力落ち着いて…と言い聞かせたけど、スマホを持つ手が震え、声も震えていた。

 
 
 

NICUに着いて先生の説明を聞く。

 

それによると、点滴を替えるときどうしても血圧が下がってしまうとのことだった。

 
 

点滴で血圧を上げているので、もう自力では上げることができないということなのか…?

 
 

確かに昨日は上が20台だったのが、今朝のモニターでは18、19。

 
 

生まれて数日は50台、先週は30~40台だったのにね。
目に見えて下がっている。

 
 

本当にもう、限界なんだろうか。

 
 

たいせいは今も必死でがんばっている。

 
 

だから、もっとがんばれって言うのは酷なんだろうか。

 
 
 

夫も会社から駆けつけ、4人でおっぱいを口に含ませてあげたりした。

 
 

今は低いながらも落ち着いてはいるみたい。

 
 

お昼ごはんを食べた後、両親は帰宅。

 
 

私たちは駐車場の車の中で少し仮眠した。眠れないけど…。

 
 

16時頃、再びNICUへ。

 
 

ちょうど搾乳の時間だったので、授乳室で搾乳させてもらい、それをそのままたいせいに。

 
 

新鮮な搾りたてだよ。

 

これ飲んで元気になーれ!

 
 

おしっことうんちをしていたので、初めて最初から最後まで1人でおむつを取り替えた。

 

ちょっとはママらしいことができたかな?

 
 

それから、背中の圧を抜いたり、身体を拭いたり…

 
 
 

ママ、たいちゃんのことなら何だってしたいよ。

 
 

もっともっとたくさん、たいちゃんのお世話したい。

 
 

今晩は家族待機室で寝泊まりすることにした。

 
 

一旦泊まりの荷物を取りに帰ろうと外に出て晩ごはんを食べている途中で、またNICUから着信が。

 
 

また点滴を替えて血圧が下がったらしい。

 
 

もう、病院を離れられない。

 
 

電話の着信がこわい。

 
 

0時と4時の搾乳は、たいちゃんの目の前でさせてもらった。

 
 

Live 生搾りだよ。ほんとにspecialだよ。

 
 

直接飲ませたいなぁ。

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