【天使になった長男のこと(20)】出産後 ⑭12日め…たいせいとお家で過ごした日。

前回はこちら

 

6月16日  木曜日。生後12日め。

 
 
朝、遺影に使う写真を選んでいて、正面から撮った写真があまりないことに気づいた。

 

そんなことのために使うつもりで撮ってないしね。

 
 

NICUのカメラで撮ってくれた写真のデータを貰うことができないか問い合わせしてみたところ、
「データでは渡せないが、何枚かプリントアウトしてならお渡しします」
とのことだったので、区役所に行く前に病院に取りに行く。

 
 

写真をもらうついでに最後の日会えなかった何人かの看護師さんにも
挨拶とお礼を伝えることができてよかった。

 
 

心拍が下がった時に連絡を下さった看護師さんにも会うことができて、

 

『あの時(私たちが来て心拍が戻った時)は本当にびっくりしました。
長年ここで働いてるけど、あんなことめったになくて…
医学の力だけでは考えられないことが起こるんですよね。
やっぱりママとパパの力ってすごいと思います。』

 

と、言ってくださった。

 
 

たいちゃんは本当に強くて、がんばり屋で、
パパママ思いの優しい子だったんだ、
ということを改めて感じた。

 
 

一度も泣いたり動いたり、意思表示はなかったけど、
ちゃんとママたちの思いは伝わっていて、
たいちゃんの思いも伝えてくれてたんだね。

 
 

ありがとう。

 
 

その足で、区役所に死亡届を出しに行く。

 

9日前に出生届を出したばかりなのに。

 
 

隣接しているショッピングモールに寄って
棺に一緒に入れるものを買った。

 
 

ガラガラ、ニューバランスのスニーカー(ママとおそろのグレーがあったから)とお菓子、
本屋で絵本『はらぺこあおむし』、バースデーカード。

 
 
 
 

その他に棺に入れるもの。

 
 

さみしくないように3人で撮った写真、ママの匂いのついたガーゼのハンカチも。

 

でもミッフィーは…ママがもらってもいいかな?

 

ずっとたいちゃんの隣で見てたミッフィーは、たいちゃんの分身だから。

 
 

姪っ子ちゃんが、ミッフィーのおもちゃを持って来てくれたよ。

 
 

ママが姪っ子ちゃんの誕生のお祝いに贈って、その後甥っ子が使ったもの。
次はたいちゃんにあげるんだって取っておいてくれたんだって。

 
 

あ、たいちゃんに手紙も書くね。
 
 

{19982176-4B0C-4331-A79F-485C8B6A2AAB}

 
 
(NICUの育児日誌やラミネートして下さった足型、私が作った靴、
エコーアルバムは入れずにたいちゃんコーナーに飾ってあります。
靴は次にたいちゃんが戻ってきてくれるための目印に…と思って
。)

 
 

結局遺影に使う写真は、私たちが撮ったものにしました。

 

1枚を大きく印刷して遺影用に、2枚普通サイズに印刷して両親、義両親へ渡しました。

 
 

夜もずっとたいちゃんの隣で。
 
 

写真もいっぱい撮ったよ。

 
 

かわいい寝顔。

 
 

本当に天使みたい。

 
 

この家で過ごすのは、もう今夜が最後だから。

 
 

いっぱい思い出つくろうね。

Mail Magagine

メルマガ読者さま限定の最新のお知らせやお得な情報をお届けしています。
ぜひご登録ください。