【天使になった長男のこと(4)】思わぬ急展開。
前回はこちら
2週間ぶりの健診は、院長先生でした。
お会いしたのは一度だけ、つわりが酷い頃(1月)でした。
点滴を打ってもらいに時間外で受診した時以来。
とっても人気の先生で、ぜひ先生に取り上げてもらいたいと
遠くから来ている患者さんも多いです。
なので予約時間の12時の時点で1時間待ち。
息苦しいのも限界になった頃、ようやく呼ばれました。
いつものようにエコー診察のためベッドへ。
今日もよく動くまめが見られるかなーと
能天気にモニターを見ていると、先生が静かな声で
『やっぱり羊水が多いね…』
とひと言。
そしてまめではなく、羊水の量を念入りに測りながら、
『紹介状を書くので大きな病院で検査しましょう。そちらでのお産になります』
と、2つの病院の名前を挙げられました。
え? え? ここで産めないの?
想定外の展開に戸惑いながら『◯○大学病院で…』と答えました。
○○大学病院は、初めの産院選びで候補にあったところです。
その時は特にリスク因子もないため、もしもの時はそこにしようと考えてたのですが…
もしもの時は突然訪れました。
でも、その時はまだそこまで大事とは捉えていなくて。
結局、最初で最後の院長先生診察だったな。。。
無痛分娩の相談でもしようと思ってたのにそれどころじゃなかった…とか
全室個室、LDRでの分娩、食事も美味しくてお祝い御膳も出て、
産後はご褒美エステもあるようなクリニックから、あの大学病院…かぁ、とか。
そんなことを呑気に考えながら、内診を終え待合室で会計と紹介状を待っている間、
『羊水過多症』について調べていました。
この息苦しさもお腹の張りも、胃の圧迫感も、急激なお腹の成長も、
全て羊水過多の症状だったのか…と妙に納得。
と同時に、その原因となる病名を見て急に怖くなりプチパニックに。
羊水過多症の原因は、母体因子の場合(妊娠糖尿病)、胎盤因子の場合、
胎児因子の場合がありますが、胎児因子の場合は、
臍帯ヘルニア、嚥下障害、中枢神経系奇形や染色体異常、
食道閉鎖・十二指腸閉鎖・小腸閉鎖などの消化管閉鎖、先天性心疾患・胎児水腫
などなど、本当に怖い単語ばかり…
院長先生にも考えられる原因は…?と聞きましたが、
『胃や食道、小腸のどこかで詰まってるとか…かな』
と言葉を濁されてしまいました。
母体に問題がある方がまだいい。
と思ったけど、今回も尿糖は-でした。
体重も妊娠前から+4.9㎏で、妊娠糖尿病の兆候は見られません。
でも、羊水過多の中で約60%は特発性で原因不明、
羊水過多でも何事もなく自然分娩の後、出産後も問題ない場合もあるそうです。
だから、詳しい検査をするまではあれこれ検索して不安になるのはやめようと思いました。
紹介先の病院はその週の金曜日に予約が取れました。
それまでの間、
もしかしたら検査入院になるかもしれないし、その準備もしなきゃな…
最悪、そのまま入院ってことになる場合も想定して、部屋の準備も急ピッチで進めなきゃ…
と、意外と冷静に考えていましたが、金曜日がとてもとても遠く感じました。
私の不安が伝わったのか、日中はまめの胎動も少なくて、不安が一層募りましたが
明け方、いつものように胃袋あたりをゴリゴリしてくるその感触に悶絶しながら、
あぁ、よかったーと安心しました。
その元気さと体重1800gで週数相当に育ってくれていること、
それが救いでした。
Mail Magagine
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