【天使になった長男のこと(8)】出産後② …初めての対面。

 

前回はこちら

 

6月5日  日曜日。

 

朝、立ってトイレに行く練習。

 

大丈夫そうなので導尿カテが外れました。

 

でもまだ傷が痛むので歩く時前かがみになっちゃう…
おしっこをするときゅーっと痛い。

 

それと謎の胸の肋骨下の痛みと肩の痛みも。
あとから聞いたところ、帝王切開時、
上の方にいる赤ちゃんを出すために胸の下あたりを押すらしく、
胸の痛みはそのせいとのこと。

 

肩の痛みは、麻酔が抜ける『放散痛』らしいです。

 

でも動いた方が回復は早いそうだからがんばる。

 

おならが出たのでお昼からお粥が出ました。

 

お昼過ぎに義両親が来て、オットがNICUに連れて行く。
(私はまだ会えてません…)

 

『かわいい顔してた』

 

とお義母さん。

 

その言葉にほっとする。

 

そのあとに義弟家族と私の両親も来てくれて
狭い個室は満杯状態。

 

日曜日で、みんな来れるのがこの日しかなかったから。

 

すぐに駆けつけてくれるのは嬉しいけど、
まだ翌日なのでちょっとしんどかった。

 

そしてようやく。

 

16時過ぎに私も会いに行けました。

 

まだ長い時間歩くのが辛く、
点滴もしたままなので車椅子で連れて行ってもらいました。

 

息子との初対面。

 

ちっちゃい。。。

 

それが第一印象でした。

 

普通の新生児と比べると、
本当に小さい。

 

でも必死で息をしていました。
後からの説明でわかりましたが、
人工呼吸器で呼吸しているので自力の呼吸ではないそうです。

 

それ以外は、ぴくりとも動かず…。

 

『触ってもいいですよ』
と言われたので、

 

保育器の中に手を入れてそっと顔に触れてみました。

 

まだ夢を見てるような気がする…

 

ずっとお腹の中にいて一緒に過ごしてきたまめたろが今、目の前にいる。
(まめたろは、長男がお腹の中にいた時の胎児ネームです)

 

ようやく会えたね。

 

会えるのを待ち望んでたよ。

 

生きて出てきてくれて、ありがとう。

 

担当の看護師さんから

 

『ガーゼのハンカチにお母さんの匂いをつけて
それを顔の横に置いたりすると
ママの近くにいるみたいで安心すると思いますよよ。
あと何か着せたいものとか
保育器に入れたいものがあれば持って来てください。』

 

と言われたので

 

さっそく戻ったらガーゼハンカチを胸元に入れておっぱいの匂いをつけよう。

 

退院時用に持ってきた靴下や帽子も持ってこよう。

 

あと、小さいシリンジにおっぱいを少しずつ搾乳して
冷凍保存して届けること。

 

今はまだ飲めないけど、
いつか飲める日のために。

 

今私にできることは、
これくらいしかない。

 

小さな身体で必死に生きようとしているたいちゃんのために。

 

ママも一緒にがんばるよ。

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