【天使になった長男のこと(9)】 出産後③2日め…つらい現実。

前回はこちら

 

6月6日  月曜日。
私にとってとても辛い内容です。

 

私たち夫婦の今後の人生を大きく変えた日でした。

 

10時半過ぎ。

 

小児科の先生方が現状の説明をするために病室に来られました。

 

夫も朝一で会社に報告し、
3日間特別休暇をもらって、その足で病室に到着。

 

先生の口から出た言葉は、
想定していた幾つかのパターンの中で一番よくない、
いや、よくなさすぎて想定すらしたくないものだった。

 

聞いた直後は、ショックすぎて何も言葉が出てこなかった。
あまりにもたいちゃんの体の中で起こっている問題がひどすぎて。

 

昨日見た感じではそんな風に全然見えなかったのに…。

 

だから、もっと楽観的に考えてしまっていた。

 

ー以下、先生の説明です。

 

お腹の中での仮死状態が長かったため
多臓器不全を起こしている。

 

特に重篤なのは、腎臓。
機能してなくて、産まれてからおしっこが全く出ていない。

 

おしっこが出ないと体内の毒素(カリウムなど)が溜まってしまい

 

心不全を起こす可能性がある。

 

今日出ないと命が危ないかもしれない。

 

呼吸も人工呼吸器でなんとか維持している状態で自力では難しい。

 

心臓は、4つの部屋の壁に穴が空いている状態。

 

それから十二指腸閉鎖。

 

心臓と十二指腸は今後手術をすればどうにかなるが
今はまだそこまでの段階ではない。

 

そして、脳。これが一番ショックだった。

 

長い間仮死状態が続いていたのでかなりダメージを受けている。

 

脳波も依然として弱く、

 

たとえ身体が回復しても寝たきりになってしまうことは避けられないだろう、とのこと。

 

たいちゃんが寝たきり…?

 

嘘でしょ?

 

信じられない、信じたくない。

 

耳に入ってきたけど、受け入れたくない。

 

何か質問はと聞かれたけれど、
何を聞いていいかすらわからず、ただ呆然とするだけ。

 

説明を受けたあとNICUの看護師さんから、
今後の面会についての説明があった。

 

面会時間内でなくても24時間いつでも会える。
触ったり抱っこも大丈夫。

 

おじいちゃんおばあちゃんも月1回ではなく、何回でも会える。

 

小児科の病室を1部屋開けるので、
いつでも会いたいときの待機場所にしてもらって構わない。
(今は病室とNICUがとても離れているので行き来するのが大変)

 

と、厳しいルールから一転突然優しい対応に。

 

でもそれってつまり、そういうこと…

 

今のうちにたくさん会っておいて、ということ?

 

それが現実…なの?

 

先生方が帰られてから、夫と2人で泣きました。

 

看護師さんに『ママは自分を責めないで』とも言われたけど
ごめんね…しか出てこない。

 

夫にも『謝るな』って怒られたけど、夫にも本当に申し訳ない。

 

何がどうして、こうなってしまったんだろう。

 

ひとしきり泣いたあと、昼前にたいちゃんのところへ会いに行く。

 

小さな身体で、こんな状態で、本当によくがんばってるんだね。

 

今日は初めて抱っこさせてもらえた。

 

思ったより重い。。。

 

この子がお腹に入ってたんだね。

 

8ヶ月間、ずっと一緒に過ごしてきたんだね。

 

退院する時に着せる予定だった肌着と帽子を被せてもらって、パパと3人で写真を撮ってもらった。

 

パパが、搾乳したおっぱいを綿棒で口に舐めさせてあげた。

 

初めてのママのおっぱいだよ。

 

おいしいかなぁ?

 

たくさん飲めるようになってね。

 

病室に戻り、身体拭きを手伝ってもらった助産師さんに、

 

『赤ちゃんもね、ママに会いたかったんだよ。』

 

と言われ、泣いてしまった。
ママも会いたかったよ。ありがとう。

 

会えてよかった。

 

1日でも長く会っていたい。

 

昼過ぎに両親も来たので、先生から聞いた説明をそのまま伝えた。

 

母も泣いていた。

 

母を泣かせてしまったことが辛くて申し訳ない。

 

そして両親も一緒にもう一度たいちゃんのところへ。

 

夜はオットともう一度たいちゃんにおやすみを言いにいく。

 

たくさん会えば、奇跡が起こるような気がして…。

 

いや、きっと起こせるよ。

 

たいちゃんは運の強い子だから。

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