【天使になった長男のこと(10)】 出産後④3日め…妊娠中の思い出。

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6月7日   火曜日。

 
 
朝ごはんを食べて、NICUへ。

 
 

24時間いつでも来ていいですよと言ってくれたので、遠慮なく会いに行っています。

 
 

処置の時間などもあるので事前連絡は必要だけど
いつ行っても快く迎えてくれる。

 

命を扱う大変なお仕事なのに、
皆さん優しく穏やかで、すごいなと思う。

 
 

病棟の看護師さんも、忙しいのに旦那さんがいない時は送り迎えしますからと言ってくれて、
本当にありがたいです。

 
 
 
 

今朝のたいちゃんの容体も変わらず…。

 
 

夜中に血圧が下がったけど薬で持ち直したみたい。

 

オシッコは多少出ているが、まだカリウム値は高くて安心はできないそう。

 
 

依然として予断を許さない状況です。

 
 
 

搾乳の時に胸に当てておっぱいの匂いをつけたガーゼのハンカチを、
たいちゃんの顔の横に置いてくれました。

 
 

ママの匂いを感じて安心するみたい。

 
 

たいちゃん、ママは近くにいるからね。

 
 

1人じゃないよ。

 
 
 

帰りに医療連携相談センターに寄り、
たいちゃんの入院、治療のことで相談をしてきました。

 
 

私の入院、分娩も突然だったけど、たいせいももちろん生まれてすぐ入院、治療に入ったので
どんな手続きがいつ必要かがまったくわかっていない。

 
 

私が意識朦朧としている間に、夫がいろいろ説明を受けて書類に名前を書いたと言っていたが、
次から次へと大変な状況だったのであまり憶えていないらしい。

 
 

なので昨日NICUで声をかけてくださった相談員の方に聞いてみることにしたのです。

 
 

まずは、出生届を出して「こども医療費補助制度」の手続きが必要だということ。

 
 
 

夫は特別休暇で昨日から3日間休みをもらっているので、
今日、出生届を出しに行ってもらいました。

 
 
 

出生届や職場に出す書類を書いたり、病院からもらったたくさんの書類に目を通したり、
何かをしていた方が気が紛れる。。。

 
 
 
 

午後から母が来て、もう一度たいせいに会いに。

 
 

何も変わらないけど、ずっと近くで見ていたい。

 
 

NICUには他に5人くらいの新生児がいて、
手足をばたばたさせたり、泣いている子もいます。

 
 

たいせいは、ぴくりとも動かない。泣かない。

 
 

人工呼吸器で動いている胸の上下だけ。

 
 

でも、ずーっと見ていたい。

 
 

手、足、顔、お腹…いっぱい触って刺激を与えたら
もしかしたらいい方に向かってくれないかな…なんて。

 
 

ひざを触ったら、なんとなく懐かしい感触。

 
 
 

お腹にいるとき、おへその横がいつもボコッと突起していたんです。

 
 

なんだろ?と思ってなでなでしていたけど、
今日触った膝の感触に似ている。

 
 

あれって、膝だったのかな?

 
 

あそこに膝を立てて寝てるのが君の定位置だったのかな?

 
 

妊娠中の思い出とリンクして、なんだかちょっと嬉しかったママでした。

 
 
 

妊娠中は、初期からつわりが酷くて22週くらいまであって辛かった。

 
 

つわりが終わったと思ったら息苦しさと動悸で思うように動けなくて←今思えば羊水過多だったんだけど。
 

 

体調がいいと感じたことは何日あっただろう。

 

普通に外に出かけられたのは2週間くらいだった。

 
 

それでも、妊娠して幸せだった。

 
 

お腹の中にたいちゃんがいると思うと、
辛くてもしんどくても幸せだった。

 
 

お腹の中で元気に動くたいちゃんを感じて本当に幸せだった。

 
 

人生で一番、幸せな8ヶ月だった。

 
 

たいちゃんが生まれて、これからもっと幸せな生活が始まるよね?

 
 

ママはそう信じてるよ。

 
 
 

夜、一旦家に帰った夫が戻ってきて、たいせいにおやすみの挨拶をしにNICUへ。

 
 

持っていった靴下を履かせてもらってた。

 
 

今のたいちゃんにはぶかぶかだね笑

 
 

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