【天使になった長男のこと(14)】出産後⑧6日め。

前回はこちら

 

6月10日  金曜日。生後6日め。
夜、搾乳で目覚めるとその後眠れなくなる。

 

たいせいの今後、私たちの今後…。

 

たいせいを目の前にすると、どんな困難があってもいいから生きていてほしい、
一緒にがんばろうって思えるのに、1人病室にいると途端に不安になる。

 

たいせいは回復するんだろうか。
回復してくれたとして、寝たきりのたいせいをどうお世話したらいいんだろう。

 

自分を責めても仕方ないのに、わかっていてもごめんね、としか出てこない。

 

涙が止まらない。

 

夜は精神状態がやばい。

 

昼間は夫がきっと元気づけようとしてか、
明るいLINEを送ってくれるからまだ救われています。
本当は夫も不安でたまらないはずなのに。

 

私も極力明るくたいせいの様子を報告する。

 

朝、8時にNICUに行くが、レントゲン撮影や他の処置でバタバタするらしく、一旦病室へ帰る。

 

1時間後再びNICUへ。

 

先日、看護師さんに

 

『お母さんの使っている化粧水とか乳液をたいちゃんに塗ってあげてもいいですよ』

 

と言われたので、ローションを持って行きました。

 

パッチテストをして問題なかったので、足に塗ってマッサージ。

 

ところどころカサついてるけど、基本的にはつるっつるのもち肌♡

 

『ぷるんぷるんだねぇー羨ましいねーたいちゃん。』

 

と看護師さんと笑いながら。

 

昨日の夜は、ちょっとだけ自分でオシッコを出したみたい。

 

『おむつ替えようと思って外したら、ぴゅーってオシッコしたんですよ~。
危うくかかっちゃいそうでした笑  たいちゃん、いたずらっ子笑』

 

みんなに可愛がってもらってるね。

 

うんちもちょっとだけしてた。

 

生まれて初めてのうんちみたい。

 

少しの進歩!だね。

 

午後から、私の内診。

 

内診してくださったのは、あの日、執刀してくださった先生だった。

 

たいせいを生きて出してくれた、先生。

 

本当に医療ドラマに出てくるような、目力のすごい、ヒゲのイケメンDr.です。

 

手術当日はそんなこと思ってる余裕なんてなかったけど。
 
 
でもこの先生以外に、前のクリニックの院長先生、
ここの外来で緊急入院の指示を出してくれた先生(私の主治医です)、
小児科の先生方、たくさんの先生、助産師さん、看護師さんのおかげで
たいせいは今生きている。

 

 

内診の結果は特に問題なし。

 

傷のホッチキスの針を抜き、テープで留めてくれた。

 

明日予定どおり退院です。

 

その後助産師さんから、退院後の生活について指導がありました。

 

母乳に関しては、普通と違って搾乳量は少しでいいので、
乳腺炎にならないようにだけ気をつけて、と言われました。

 

それから血液検査で貧血が出たらしく、鉄剤が処方されました。
15時、母と一緒にまたNICUへ。

 

今日はシャンプーと抱っこさせてもらう。

 

小児科の先生から説明を聞く。

 

やっぱり少しずつ悪くなっているみたい。

 

オシッコも出てるのに。

 

母が抱っこしたら血圧も上昇したのに。

 

ちょっと期待した分だけ落ち込む。。。

 

19時、今度は夫とたいせいのところへ。

 

今日は4往復したなー。

 

でももっと一緒にいたいよ。

 

『たいちゃん、パパ来たよー』

 

と声をかける。

 

看護師さんが、

 

『やっぱり血圧安定しますね。パパたちが来ると』って。

 

わかるのかなぁ?

 

お腹の中にいるときも声かけてたもんね、パパ。

 

おむつの中にまたうんちいっぱいしてた!

 

そういうのを見ると嬉しくなるけど…期待したらダメなの?

 

でも私は奇跡を信じる。

 

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そっと、いやガン見でたいせいを見守るミッフィー。

 

がんばれ、たいちゃん!

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