【天使になった長男のこと(15)】出産後⑨7日め…退院。
前回はこちら。
6月11日 土曜日。生後7日め。
朝8時半、たいせいのところへ行く。
『今日ね、ママ退院だよ。でも毎日会いに来るからね』
と、たいせいに報告。
家から持ってきたミッフィーのTシャツ、90㎝だから布団みたい笑
ぬいぐるみと一緒にミッフィー展で買ったんだよ。
まだ着れるのは先だと思ったけど、ママがたいちゃんのために、一番最初に買ったものだよ。
大きくなったらママとおそろコーデしようね。
昼から義両親が来て、たいせいに会いに。
お義母さんにも抱っこしてもらう。
◯◯家の家族写真。
お義母さんは涙ぐんで、
『たいちゃん、たいちゃん』
とずっと呼びかけてくれていた。
なかなか授かれなくても、何も言わずそっとしておいてくれていて
妊娠したと報告したとき電話口で涙を流して喜んでくれて、
生まれるのを楽しみにしてくれていたお義母さん。
妊娠したと報告したとき電話口で涙を流して喜んでくれて、
生まれるのを楽しみにしてくれていたお義母さん。
お義父さんも、と言ったら
『壊れそうでこわいから』と遠慮された。
でもたいせいを見つめる眼差しは温かい。
私の父も抱っこはしたがらない。
じぃじってそういうものかなぁ。
看護師さんも、『おじいちゃんはそういう方が多いですよ~』と言っていた。
『私たちはこのくらいの小さいコ見慣れてますけど、
身体の大きい男の人から見たら本当にちっちゃいですもんね。』
身体の大きい男の人から見たら本当にちっちゃいですもんね。』
たしかにちっちゃいもんね。
自分の子どもじゃなかったら、
私もちょっと怖いと思うかもしれない。
私もちょっと怖いと思うかもしれない。
じぃじはじぃじなりに、たいせいを大切に思ってくれている。
夜は、私の退院&出産祝いで、実家の近くに住んでいる弟家族も一緒に晩ごはん。
姪っ子(8歳)に『赤ちゃんに会いたかったなー』と言われた。
ごめんね。
私も会ってもらうの楽しみにしてたんだけどね。
写真を見せたら『かわいいー!』って。
みんなに愛されているよ、たいせい。
甥っ子(当時2歳半)がかわいくて癒される。
昼間、病院で出産手当金の申請に必要な医師の記入をお願いするために、
文書受付に並んでいたときのこと。
私の前にはわんわん泣き叫ぶ子どもと母親が並んでいた。
今まで泣き叫ぶ子どもを見ても、お母さん大変だなぁ、
とかむしろ微笑ましく思っていたけど、この時はなぜかものすごくイラついた。
そしてなぜか涙が溢れてきて、必死で堪えた。
今までなかった感情が浮かんできた自分に戸惑った。
私は不妊治療中でも妊婦さんを見てざわついたりしたことはなかった。
羨ましいと感じたことはあっても…
人は人、私は私。比べたりすることは不毛だと思っていたから。
でも今は…小さな男の子を連れているママを見るとやっぱり辛い。
こんなブラックな自分がいると気づいてしまったことも辛い。
ホルモンの関係で産後は不安定になりやすいと聞くから、
たぶんそれなのかもと自分に言い聞かせる。
たぶんそれなのかもと自分に言い聞かせる。
でも甥っ子はかわいいと思えたから、ほっとした。
20時、たいせいのところへ戻る。
ちょっと血圧が低かったので抱っこはできなかった。
私たちが触っても少ししか上がらない。
昨日は40台(上)だったのに、今日は30~34.5。
身体が浮腫んでいるのはおしっこが出てないからかな。
やっぱり少しずつ少しずつ、悪くなっているような気がしています。認めたくないけど。
がんばれ、たいちゃん。
夜おしっこ出すんだよ。
と願い、帰ってきました。
がんばれ、がんばれ。たいちゃん。
私は実家に、夫は自分のマンションに。
夜は4時間おきに搾乳をする。
(助産師さんの退院指導で、おっぱいと相談して4時間あけてもOKと言われた。
3時間おきと比べるとだいぶ楽)
3時間おきと比べるとだいぶ楽)
でも起きるたびに考えてしまう。
眠れなくて、スマホで【新生児仮死】【奇跡】とかで検索してしまう。
出てきた内容でまた眠れなくなる。
夜は、ダメだ。
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