【天使になった長男のこと(5)】転院→緊急入院。
2016年6月3日 金曜日。
○○大学病院の初診へ。
予約時間は10時半でしたが、紹介患者受付が済んだ時点ですでに11時近くでした。
そこから産婦人科受付へ。
待合室で約1時間半待ち。
ようやくエコー室に呼ばれる。
ここは前のクリニックと違い、エコー→診察という流れのようです。
かなりの時間をかけて見てもらい、写真もいっぱい撮られました。
仰向けが苦しくなり、途中何度も中断してもらいました。
その後、診察に呼ばれたのが13時近く。
エコーを見ながらの説明では、
『やはり羊水が明らかに多いです。
原因はたぶん腸のどこか…おそらく十二指腸が閉鎖、
繋がっていないのではないかと思う。
心臓にも少し異常があるかもしれないがよく見えないので、
もう少し検査の必要がある。
小児科の先生にも見てもらいますが、
産まれてからの手術の計画などを相談していくことになります。
今すぐどうこうしなければいけないというわけではないので、
また来週来てください。』
ということで、翌週の予約をして診察は終わり。
???
何をいっているのかサッパリワカラナイ。
いや、言葉はわかるけど、なんというか…
ただ先生の言葉の音だけが、脳内で繰り返されていて
ちっとも意味のある言葉として入ってきませんでした。
自分のことを言われている氣がしなくて。
心臓にも異常…?
まさか、こんなに元気なのに。
どうしても、現実のこととして受け止められていない自分がいました。
最後にモニター付けて胎児の心音とお腹の張りを見ましょうということで、
別室で40分ほどNSTを受けました。
昨日1時間おきに目が覚めていて眠れていなかった私は、
最後の方はついウトウト…、
すると、助産師さんがバタバタと走ってきました。
待合室で待っていた母によると、
先生が急に診察室から慌てて出てきて電話で私の名前を伝えて指示を出していたり、
物々しい雰囲気になっていたそうです。
たぶんMFICUへの連絡だったのでしょう。
そして、先生が母とオットを診察室へ呼び入れ、
『お腹の赤ちゃんが危険な状態なので入院します』と説明されたそうです。
そんなこと私はつゆ知らず…
『あら、大変!』
と助産師さんが顔色を変えて入ってこられ、
あれよあれよという間に酸素マスクが着けられて、
脈を取られ、ストレッチャーが用意されました。
まったく状況が飲み込めない私…。
どうやら胎児に一過性徐脈(まめの心拍が落ちてしまう時間帯)があるので、
このままだと危ないらしい。
『このまま入院です』
と助産師さん。
え!
と驚いている暇もなく、ストレッチャーでMFICUの処置室へ運ばれました。
そこでまた別の産婦人科の先生により、エコー、内診。
その間にウテメリンの点滴、採血、心電図、胸部レントゲンと、
怒涛の如く緊急入院の準備がされていきました。
そして、付き添いで来ていたオットと母が中に呼ばれ、
先生から現在の状況と入院、手術に関するインフォームドコンセントがありました。
もう一度エライ先生(教授?)にエコーを見てもらい、
最終的な診断の説明を移された個室で聞きました。
それによると、まめたろの心拍が時々落ちる理由は『臍帯過捻転』。
今は心拍が落ちても持ち直しているが、
いつ戻らなくなるかわからない状態で、
そうなるともうお腹から出してあげた方がいい。
できるだけもう少しお腹にいてもらいたいが、
おそらく近いうちに帝王切開になるでしょう、と。
そんな危険な状態だったなんて…
今朝は考えもしなかった。
臍帯過捻転なんて、今まで聞いたこともなかったし、
健診で指摘されたこともなかったから。
羊水過多で最悪検査入院になるかな…くらいは考えていたけど。
月曜日に、前のクリニックで院長先生に診てもらってから事態が急に変わり、
自分の身に起こっていることがまだ信じられませんでした。
でも、冷静に考えると家にいるよりも病院にいる方が、
万一何かあった場合の安心度が違う。。。
病院でも24時間モニターで監視できないから、
ここにいてもダメな時はダメかもしれないけど。
でも来週の診察まで待っていたら、
もしかしたらまめはお腹の中で亡くなっていたかもしれない…。
まめは崖っぷちで運がいいのかな。
だからきっと大丈夫。
そう頭を切り替えて考えることにしました。
でも帝王切開の日はまだもう少し先だろうと思っていたのです。
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