【天使になった長男のこと(7)】 出産後①…出産を終えて。
前回はこちら
病室に戻ってきた私に、
夫からの連絡で駆けつけていた母が
『赤ちゃん、無事だったよ』
と教えてくれて
『よかった…』
と思った記憶はあります。
が、麻酔の影響で意識が朦朧としていて身体もものすーごく重く、
看護師さんの『痛くない?寒くない?』の質問に
『痛い、寒くない』と単語で答えるので精一杯。
全身麻酔は、麻酔が切れ始める頃が本当にきつい。
このまま身体が動かないんじゃないかとか、
意識が落ちて戻らないんじゃないかとか、
怖かったです。
半日くらい目を覚ましたり、
またうとうと眠りについたりを
繰り返していました。
その間に夫がNICUへ長男に初めて会いに行きました。
そこで長男の入院手続き、
治療や手術に関する同意書の提出などをしてくれたみたい。
長男の様子は、
『想像してたよりも元気そうだった。
もっといろいろ管に繋がれてるかと思ったけど、きれいだった。』
ちょっと安心。
でも夫は正直会うのが怖かったそうです。
写真も撮ったから見る?と言われたけど、
直接会いたいから見ないでおきました。
その後、両親も長男に会いに。
ここのNICUは、両親は面会時間内であればいつでも会えるけど、
祖父母は月に1度しか会えません。それ以外の人は面会すらダメ。
私は、まだ会えない…早く会いたい。
とにかく、産まれてきてくれてよかった。
本当によかった。
1576g、32週6日で産まれてしまった、小さな命。
私の息子。
前日の緊急入院からわずか13時間。
あまりにも急過ぎて、
これは本当に自分に起こったことなのか?
と頭では理解していても感情がついていきませんでした。
午後からようやく意識がはっきりしてきたけど、
まだ動けない。
麻酔が切れてきて傷がかなり痛むので、
痛み止めの注射をしてもらいました。
それなのに、MFICUから一般病棟の個室へ移動することに。
MFICUは常に急患の出入りが激しく、
出産後は早く出されてしまうようです。
(それでもオペ当日はまずないとか…)
MFICU、NICUのある棟から別の棟へ。
部屋のグレートダウン感がすごいのと、
NICUへ行くのにかなり距離があり、
長男と少し離れてしまったのがさみしい。
移ったのは、全科病棟の特室(個室)。
産科の階じゃないのはよかったかもしれない。
子どもがNICUにいるママへの病院の配慮なのかもしれません。
産科にはたぶん出産後の母子がたくさんいて、
我が子と会えない私はいたたまれなかったと思うから。
その日はオットが付き添いで泊まってくれました。
1人で寝るより心強い。
Mail Magagine
メルマガ読者さま限定の最新のお知らせやお得な情報をお届けしています。
ぜひご登録ください。