【天使になった長男のこと(16)】出産後⑩8日め…退院後初めての面会。
前回はこちら。
6月12日 日曜日。生後8日め。
12時頃、退院後初めて面会に夫と一緒に行く。
血圧が少し低くて(上が29)抱っこはできなかった。
身体を拭いて、ローションを塗り塗り。
看護師さんがおむつを取り替えるとき、また外した瞬間におしっこをする。
もう確信犯だね、たいちゃん笑
病院内のドトールでお昼を食べている時、夫が
『もう、覚悟もしなきゃいけないのかな…』とぽつりと言う。
『たいせいが生まれて1週間経って、
この1週間は覚悟を決めるための猶予期間なのかな…ってちょっと思うんだ』
この1週間は覚悟を決めるための猶予期間なのかな…ってちょっと思うんだ』
『たいせいが生まれてきてくれて、俺たちを親にしてくれた。
今、後悔しないように親として、できる限りのことを精一杯やろう』と。
今、後悔しないように親として、できる限りのことを精一杯やろう』と。
うん、そうだね。
夫の言わんとすることもわかる。
夫は、諦めるでもなく、悲観的にでもなく
冷静に、この現実を受け止めようとしている。
だけど、私はまだ信じたい。
夜8時頃、もう一度NICUへ。
行くたびにだんだん血圧が下がってきている。
モニターを確認すると、25前後になっていた。
心配…行くたびにドキドキする。
私たちが来てから35まで上がったけど、帰る時はまた25に…
他愛のない会話を、たいちゃんを交えながら3人でする。
『退院したら、いろんなとこいっぱい行こうね。
春はお花見して、夏は花火見に行って、秋は紅葉、冬は雪あそび…いっぱい遊ぼうね!』
とか、
『ナゴヤドームに野球も見に行かなくちゃ』って
2人で「燃えよドラゴンズ」を歌って聞かせたり。
そんな何でもない時間が、幸せだと感じる。
この時間がずっと続きますように。
心配は尽きないけど、たいちゃんの前では笑っていよう。
たいちゃんのおかげで、私たちは確実に強くなれている。
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